放射線科

放射線科 超音波検査
   
東芝社製 aplio XV GE社製 Vivid E9

超音波検査は人間には聞こえない高周波の音波を使って検査を行います。
体の外から当てた超音波は臓器や血管の境界面で反射し、その跳ね返った音波を拾い集めて解析、位置を計算して画面上に表示します。使用する超音波は人体には無害で、痛みもありません。

 

検査上の注意

腹部の検査の場合は基本的には検査前絶食です。
→臓器の形が変わったりして病気を確認しづらくなります。
→絶食ですが、水・お茶(砂糖、ミルク等が入っていないもの)

  に限り飲んでいただいてもかまいません。

ただし、緊急の場合などは絶食の必要はありません。 
心臓や首などの血管の検査の場合は検査前に絶食の必要はありません。


腹部

腹部超音波検査では、主に肝臓・胆のう・脾臓・腎臓・膵臓などの臓器を観察します。脂肪肝・肝のう胞・肝血管腫・胆石・胆のうポリープ・腎のう胞・腎結石などの良性疾患はもとより、肝臓癌・胆のう癌・腎癌・膵癌など悪性腫瘍性病変についても自覚症状や血液検査の異常が出現する以前に診断することが可能です。

消化管

超音波診断装置の進歩や描出法の工夫により、十分な質的診断が得られ、胃癌や大腸癌、特に進行癌においては、周囲のリンパ節の評価や近接臓器への浸潤判定などの評価が可能です。 

進行胃癌の超音波像は、一般的に不整な低エコー腫瘤として描出されますが、粘膜下を広く浸潤するスキルス胃癌だけは他の進行癌と異なり、び慢性の壁肥厚として観察されることが多いです。進行大腸癌では、層構造の消失した限局性の低エコー腫瘤として描出され、スクリーニングとして用いても、体外式超音波によりかなり高率にて進行癌の診断が可能です。

造影超音波

超音波造影剤とは、マイクロバブル(小さな気泡)を体内に投与して、音響インピーダンスの差を利用して強い反射を得る事で目的とする部位を見やすくするものです。

第2世代超音波造影剤「ソナゾイド」は2007年1月に認可販売され、現在は肝臓と乳腺に対して保険適応されています。

本製剤は皮膜安定剤が鶏卵由来であり卵アレルギーのある人には原則禁忌です。

 

 

整形領域 

整形外科領域においては、腱や関節軟骨などの運動器と、骨及び皮下に発生した腫瘍などが主な対象となります。「肉離れ」「靱帯損傷」などのスポーツ外傷では損傷の範囲と程度が診断できます。

また周辺の構造物を観察することで、液体貯留や血腫など外傷に伴う二次性の変化を早期に診断することも可能です。

皮下腫瘍や表在性腫瘤性病変などは、直接患部を観察し、病変の存在、形状、サイズ、性状など、詳細な情報を得ることができます。

 

 

血管領域

音(超音波)のドップラー効果を応用して血液の流れる方向やその速さを知ることできます。ドプラ法と呼ばれ血管の閉塞や狭窄の診断にも用いられます。

下肢静脈血栓症の診断には通常の超音波と共にドプラ法が静脈の流れをみるために使われています。また、下肢動脈の狭窄や閉塞の診断にも有用です。

 


 

 

心臓 

心臓超音波検査では心臓の形の異常を発見する形態的診断、もう一つは心臓の働きを見る機能的診断です。特に、心臓の拍動している状態をそのまま観察でき、とても有用な検査です。

心室や心房の大きさや壁の厚さ・壁の動き・弁の形態や動きなどがわかり、カラードップラー法を行なうと、心臓の中の血液の流れを映し出すことができ、弁の異常や壁に穴があいているかどうかなどの異常を発見できます。また、当院の装置においては、通常目視診断が行われていた心筋運動評価において、2D speckle tracking技術により、左室局所の壁厚変化および変化率がグラフ・マッピング化され、より定量的な評価ができます。

 

 

 

 

お問い合せ

岐阜県厚生連 西美濃厚生病院 健診センター
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受付時間 平日:8:30~17:00

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